転職活動をしている人なら「急募」掲載してい
る会社を見かけたことがありませんか。
その時、あなたは急募求人を記載している会社
に対してどういったイメージを持ちますか?
急募求人するには、様々な理由があり一概に危
険だとは言い切れない部分もあります。
採用担当だった経験から、会社が急募求人した
い本当の理由について解説します。
この記事を読むことで「急募求人の内容」が理
解でき具体的な対処法を知ることができます。
この記事を最後までじっくり読んでいただき、
転職活動の参考にしてください。

前職は大手OA機器会社。
採用担当10年、営業職25年の
経験があるマルモです。
急募求人をした会社がしたい本当の理由
ハローワークや求人掲載しているタウンワーク
を見ていると「急募」という記載を見かけます
急募する側の会社にとって、急募する理由は
様々です。
では、会社が急募求人したい本当の理由につい
て詳しく紹介していきます。
突然退職者が出たことによる人員不足
中小企業の場合、常に人材不足の状態が続いて
いるため、突然退職者が出ると個々にかかる負
担が大きくなります。
特に、仕事のできる人が退職した場合、会社に
とって死活問題になったりします。
退職者が出た場合、会社は早急に募集をかけな
いといけなくなるのです。
大企業と違って中小企業の多くが人材不足の状
態だけに、経験のある人や仕事のできる人が退
職してしまうと会社に係る負担も大きいのです
少人数しかいない中小企業の場合は、特に退職
した人の穴を埋めるだけの経験を持っている人
がいないのが現状です。
それだけ常に人材がギリギリの状態なので、退
職者が出ることで急募が必要になるのです。
他にも離職率が高い場合も問題があります。
労働条件が厳しい会社ほど、離職率が高くなるの
で退職者も多くなり急募が必要となるのです。

離職率が低い会社でも急な人材補
強はどうしてもあります。
大量の退職者が出たことによる人員不足
離職率が高い会社にありがちなのが、
大量の離職者が出てしまうケースです。
大量の退職者が出る原因として、
労働条件の厳しさによるものがあります。
そのため、会社は早急に急募の求人を出すこと
が必要になるのです。
大量の退職者が出る会社は、常に「急募」の求
人募集をしているので、決していい会社である
とは言えません。
事業所拡大や部署の増設による人員補強が必要
業績が伸びている会社の中には、事業拡大のた
めに設備投資をしていくことがあります。
新しい事業所であったり、新規事業の部署を増
設したりすることで、早期に人員補強をしなく
てはいけなくなります。
会社にとっては、出来るだけ早く人員補強しな
ければいけないので、「急募」と記載するので
す。

このようなケースの場合、応募か
ら内定までの期間が短い傾向があ
るのです。
費用負担や手間を省くのが目的
大企業と違って中小企業にとって、求人募集を
多く出すほど費用の負担になります。
会社の規模によっては、社長自ら面接をしてい
るところもあり長期で募集を掛けることにより
手間もかかり大きな負担となるのです。
社長自ら面接をするのは、それだけ任せられる
担当者がいない事情もあります。
仮に、任せられる人材がいても小規模の中小企
業だと面接した担当者がまた社長に報告しなけ
ればならず手間も時間もかかるのです。
長期間求人募集を掛けることで、仕事にも支障
が出てくるため、短期間で終わらせたいと思う
のが本音のところでしょう。
「急募」と記載することで、応募を見た人の中
には他の求人より急募に関心を持って応募して
くることがあります。
転職する際に参考になる:転職エージェントを
紹介します。
急募求人の会社を選ぶ危険性
急募求人の会社を選ぶときには、いくつかの点
に注意しなければいけません。
では、注意する点とはどんなことでしょうか。
ここからは、急募求人の会社を選ぶ危険性に
ついて、紹介します。
仕事量や残業が多い
仕事量が多くなると、当然忙しくなります。
日々が忙しいわけですから、入社した時点で残
業はまず覚悟しなければいけません。
会社によって仕事量の多さは違いますが、急募
するくらいなので入社した時点から仕事が忙し
いと思った方がいいでしょう。
仕事量が多いと一日がかなりハードですし、残
業もあるので働く上でそれなりの忍耐力が必要
とされます。
研修期間がないこともある
大企業の場合は、研修期間や説明会がしっかり
しているので、時間をかけて新入社員を育成す
ることができます。
しかし、急募する中小企業の中には新入社員に
して研修期間を設けずいきなり仕事を持たせる
ところもあります。
人手不足のため、新入社員に研修期間を設ける
人や時間がないためです。
私も入社した会社で、研修期間もないまま得意
先のリストを渡され、訳も分からず得意先周り
をさせられた経験があります。
ただの1回も一緒に同行してもらえなかったの
でとても苦労したのを覚えています。
このような会社だと、入社しても不安でしかな
く新しい人をしっかり育てるという社風がない
ので離職者も多くなるのです。
頻繁に離職している可能性が高い
離職率の高い会社は注意が必要です。
そういった会社は、会社そのものに問題がある
恐れがあります。
頻繁に離職する場合、労働条件が悪いことが原
因で長続きしないことが多いのです。
他にも同族経営の会社で、親族ばかりが高額な
給料をもらい一般社員は一向に給料が上がらず
嫌になり離職するケースが頻繁にあります。
このような会社は、急募をして良い人材が入社
してきても、親族以外信用していないので長続
きしないのです。
急募求人だからこその良さがある
急募求人の場合、一般求人と比べて内定や採用
率が高い傾向にあります。
一般求人は、ある程度の募集期間を設定して応
募者を選定しますが、応募していても会社が求
めている人材がいないと採用しません。
急募求人は、人材不足のため早急に面接を行い
人員確保のためスピーディーに内定や採用まで
しなければいけません。
じっくり選定している時間がない分、内定や採
用率が高くなるのです。
急募の求人は、早急に人材が必要なので採用す
る基準が低いとも言えます。
だからと言って、どんな人でも採用するわけで
はありませんが、一般求人と比べると採用率は
かなり高くなります。
また、内定から採用までの期間が何ヶ月もかか
らず、早ければ10日以内で採用する会社もあ
るほどです。
事業拡大のため「急募」と記載していれば期待できる
急募を出す会社によって内容の違いはあります
が「事業拡大のため急募」と記載している会社
なら経営が好調と捉えることができます。
経営が悪化している会社だと、このような記載
をして採用することはしないものです。
同じ転職するなら、経営状態が良い会社に採用
される方が、今後の期待も高いわけです。
転職を繰り返さないためにも、好調な会社選び
をすることが大切です。
まとめ
急募求人は人手不足だけに、条件によっては危
険なところもありますが、本当に好調な会社で
あれば応募しても期待ができます。
中には、労働条件が悪いために退職者が続出し
ている会社があるので注意が必要です。
それを知るためには、しっかり応募したい会社
の事業形態を調べた上で、面接していく必要が
あるのです。