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水揚げしたサバが「サバ缶」にできないのはなぜ?サバ缶ショック品薄本当の原因は

サバ

今、ちまたで「サバ缶」が品薄状態になってい
ると噂になっています。


サバ缶にめぐっては「イワシの大群がサバを追
い出している」「サバは海にいるけど獲れない
」などが原因ではないかといった報道がされて
います。


それって本当の理由なのでしょうか?


そこでこの記事では、以下のことについて調べ
てみました。

・サバ缶が品薄になっている原因
・サバが獲れない理由
・今後サバは獲れるようになるのか

それでは順に見ていきましょう。

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サバ缶が品薄になっている原因は?

「サバ缶ショック」によって、小売店やスーパ
ーではサバ缶が品薄状態になっているといいま
す。


品薄の原因は何なのでしょうか?

サバが成長する前に一網打尽に獲ってしまう

サバが獲れないのはサバが成長する前に一網打
尽に獲ってしまうことが原因ではないかと考え
られています。


そのことで「小さいサバ」しか獲れなくなって
いるとか。

「小さいサバが多い」は、サバが成
長する前に一網打尽にしてしまう仕
組みのため大きくなれないのです。
これを「成長乱獲」というのですが、
サバに限らず日本ではさまざまな魚
種で起きています。

サバの寿命は7~8年程度で最長で
11歳という記録もあるそうです。
しかし実際には大半が小さいうちに
漁獲されてしまいます。
このため7~8歳になるサバは、ほと
んど漁獲されてしまっていないので
す。

出典元:東洋経済

サバが成長する前に獲ってしまっていることが
原因で漁獲量が減ってしまっているんですね。


これでは、サバ缶にするだけの量が確保できな
いのも無理はありません。

また、サバだけが獲れないのではなく他の魚に
も同じ現象が起きているようですね。

サバを獲ってもわずかしかサバ缶にできない

サバが獲れたとしても、サバ缶にできる量は限
られているといいます。


下記の図を見てください。

出典元:東洋経済

サバを漁獲しても、缶詰に使えるのはわずか
27.6%しかありません。


半分近くが非常用(養殖のエサなど)に使われ
ているのです。

また、日本では食用に使えない小さなサバはア
フリカ向けに10トンも輸出されているという
のです。


これでは、サバ缶が品薄になるのも無理はあり
ませんね。

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サバが獲れない理由

近年、サバを含め多くの魚の漁獲量が減少して
いるそうです。


特にサバは缶詰に使うため、漁獲量が減ってし
まうと当然缶詰にできる量も減少してしまいま
す。


では、どうしてサバが獲れなくなってしまった
のでしょうか。

資源量が少なくなっている

マイワシがサバを底の方に追いやっているから
サバが獲れないという説も。


もしそうだとしても、資源の観点ではほぼ無関
係とのこと。


ロシアが日本の太平洋沖合で両国合意に基づき
トロール漁船でサバの漁獲をしているといいま
す。


そのロシアの漁獲量もかなり減少しているとい
います。

トロール漁船は、巻き網船より深い
水深でも漁獲が可能です。
しかしながら、そのロシア漁船も漁
獲量が2021年漁期(~12月上旬まで
の比較)の4割減といった情報があり
ます。

出典元:Yahoo!ニュース 東洋経済

深い水深でも漁獲が可能なロシアのトロール漁
船でも、サバが獲れないのは資源量が減ってい
るからなのかもしれませんね。


日本の巻き網漁船の関係者が取材に対して以下
のように答えています。

深いところにいてもサバの魚群がい
れば確認できるそうです。
つまりサバが獲れないのは、資源量
が少ないからと考えられるのです。

出典元:Yahoo!ニュース 東洋経済

北欧の国、デンマークやノルウェーではサバ缶
の生産が盛んだそうです。


とくにノルウェーでは、食用に向かない小さな
サバは漁獲せず99%が食用だそうです。


つまり、食用にならないようなサバの稚魚は漁
獲しないということです。


漁獲に対する考え方が、日本とは大きな違いが
違いがあるようですね。

今後サバは獲れるようになるのか

果たしてサバは今後獲れるようになるのでしょ
うか?


どうも資源管理をしないかぎり、サバを含め多
くの魚の漁獲量が増えることはなさそうです。


国は資源管理を進めようとしていますが、国際
的にみても管理水準が低いようです。


稚魚を取りすぎない試みをしなければ、サバが
増えることはなさそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。


今回は、水揚げしたサバがサバ缶にできない理
由や、サバ缶が品薄になった原因についてまと
めてみました。


サバが獲れなければ「サバ缶」を作ることもで
きません。


美味しいサバ缶が、いつでも食べられるように
資源管理をしてほしいですね。


最後までお読みいただきありがとうございまし
た。

経済
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