三重といえば「伊勢エビ」と言えるほど伊勢エ
ビ漁が盛んなところです。
そんな三重の海で今、異変が起こっているとい
うのです。
異変の原因は、伊勢エビに襲いかかる「海のギ
ャング」の影響と言われています。
その海のギャングの影響で、漁師や三重伝統の
海女漁にも被害が出ているようです。
そこでこの記事では、以下のことについて調べ
てみました。
・海のギャングと呼ばれる犯人は
・ウツボが伊勢エビ漁に与える被害
・ウツボが海女漁にに与える影響
それでは順に見ていきましょう。
”海のギャング”と呼ばれる犯人は?
結論から申し上げますと「海のギャング」の犯
人はウツボです。
ウツボは海のギャングと呼ばれていて、日本近
海ならどこでも生息しています。
そのウツボを食べるのは、和歌山県の一部と四
国近辺とのことです。
ウツボは動物性のものなら何でも食べるそうで
す。
海老・アワビ・サザエなども鋭い歯で食べてし
まうとのこと。
その中でも、特にたこが好物のようです。
「たこ坊主うつぼ野郎に食われるな」と言われ
ることもあるとか。
ウツボが伊勢エビ漁に与える被害
ウツボが伊勢エビ漁に与える被害とはどんなも
のなのでしょうか?
調べてみると以下のことが分かりました。
刺し網にかかった伊勢エビを食い荒らす
ウツボは、動物性の餌ならすべて食べてしまう
魚と言われています。
そんなウツボは、漁で仕掛けた網を破って伊勢
エビを食い荒らしてしまうというのです。
ただ、ウツボも伊勢エビが小さいときは食しま
すが、大きくなると殻が大きくなるため食べる
対象から外れてしまうのだとか。
伊勢の漁師さんはウツボの被害で漁獲量が減っ
たとも言っています。
ウツボの被害に悩まされている漁師
たち。
志摩市の伊勢エビの漁獲量は去年、
およそ3万キロも減少しました。出典元:テレ朝ニュース
伊勢エビ漁師たちは、ウツボが網を破った影響
で、連日網の修復に追われているそうです。
漁師たちがウツボ駆除も
ウツボが網を破って伊勢エビを食い荒らす被害
にあっていることで、漁師たちは2年前からウ
ツボ駆除を行っているそうです。
ウツボは相当の数が生息しているため、いくら
やっても終わりがないみたいです。
しかし、原因はそれだけではないようです。
三重大学 水産実験所・松田浩一教
授:「5年前に、黒潮という海流が
流れているが、それが大蛇行が始ま
ってしまって。それの影響で、志摩
半島沿岸では、水温が非常に高くな
っている」出典元:テレ朝ニュース
黒潮は海水の温度が高く、栄養素が少ない海流
とのこと。
黒潮が5年前から志摩半島に近づいたため、そ
の影響で冬場の海水温が4度~5度上昇してい
るそうです。
松田浩一教授はこうも言っています。
ウツボは、本来は温かい海を好む生
き物なので。海の中では増えている
(可能性がある)、少なくとも減っ
ていることはない出典元:テレ朝ニュース
ウツボは、海藻がない海でも生きられるそうで
す。
ウツボは海藻がない砂漠状態でも生きられる生
き物だとか。
ウツボって、すごい生命力ですよね!
ウツボが海女漁に与える影響
ウツボが海女漁に被害を与えているそうですが
どういった被害なのでしょうか?
その被害は、びっくりするものでした。
実は、アワビやサザエは海藻を餌にしているの
だそうです。
とくに、アワビは2年前から黒潮の影響を受け
て漁獲量が激減したとのこと。
そのため、アワビやサザエの漁獲量は壊滅状態
だというのです。
海女さんの中には、収入が10分の1に激減した
とか。
そのこともあってか、現在は真珠の養殖のアル
バイトで収入を得ているそうです。
海女さんの仕事は、大変な仕事ではありますが
儲かる仕事でもあったはずです。
三重の海から海女さんが消えてしまうのは、と
ても寂しい気持ちになりますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、海のギャングと呼ばれる犯人や、ウツ
ボが伊勢エビに与える影響などについてまとめ
てみました。
ウツボの影響で、この先伊勢エビやアワビが手
に入りにくくなってしまうのはなんだか寂しい
限りですね。
最後までお読みいただきありがとうございまし
た。